【2024最新版】ルイ・ヴィトン相場上昇率TOP6から見る、最新の人気アイテムをご紹介

旅行者急増を背景に、人気が上昇しているトランクケース・ボストンバッグ ～お洒落なパスポートケースやハンドバッグも人気～

ポストコロナの時代に入り、世界的な移動が可能になったこともあり、新たな冒険と体験を求める旅行者が急増しています。これに伴ってボストンバッグやトランクケースの人気と需要が高まりを見せています。これがワールドワイドな潮流となっており、旅行に関係するバッグ、ケース、パスポートケースやハンドバッグが買い求められるようになりました。旅行者は、旅を楽しむ上でも、個性を表現したり、楽しさを倍増させたりするためにお洒落なアイテムを選びたがる傾向があります。空港での移動が楽しくなるようなお洒落なパスポートケースやハンドバッグは写真映え、SNS映えも提供することから人気です。高品質なブランド品はスタイルと機能を兼ね備えていて、さらに安心感を提供することもあって新品も中古も市場価格が上昇を見せています。

円安が進み、オーストラリアやアメリカからの買い付けが急増！

複雑な世界情勢を受けて、日本の貨幣である「円」も影響を受けています。円安が進んだことで、国際的に日本の中古市場への注目度が高まりました。日本市場は高品質の中古品が出回ることからもともと人気でしたが、2022年の後半くらいから、海外からの仕入れ、買い付けの動きが活発になっています。国内と海外ではトレンドやニーズも異なることもあり、極端なケースでは相場の差が2倍くらいになる減少も見られることも。ニュースでは、ドルと円の関係（相場）が注目されていますが、実際はオーストラリアやドイツ、カナダなどワールドワイドに日本市場での中古ブランド品のニーズが高まりを見せています。

ここまで高騰したブランドの定価 ～人気シリーズ モノグラム ネヴァーフル バッグで検証～

商品名：ルイ・ヴィトン モノグラム ネヴァーフル MM ブラウン トートバッグ M41178

「ネヴァーフル MM モノグラム」の【定価】が15年でおよそ3倍に！

• 2023年　253,000円（税込）
• 2013年　106,000円（参考定価）
• 2007年　79,000円（参考定価）

伝統的なディテールと流行り廃りを感じさせないタイムレスなデザインで人気のネヴァーフル MM モノグラム。「なんでも入る（ネヴァーフル）」と名付けられたほどの機能性とルイ・ヴィトンならではの美しさが両立したシリーズです。実際に見た目は大きく変化しておらず、2007年モデルに比べると最近のモデルは小さなポーチが追加されたり、内装のカラーが変わったりするなどの変化が見られたものの、ブランドを代表する定番品として長年、人気は高止まりを続けています。このネヴァーフル MM モノグラムを最近15年で見ると、定価がなんと約3倍になっています。これは、ルイ・ヴィトンの人気が高まっていることはもちろん、海外のレザーや金属等といった原材料価格の上昇、コロナ渦の影響による生産力の低下などに加え、価格戦略なども加味された結果です。この傾向は今後しばらく続くと予想されています。

売るなら「今」かもしれない！？ ～国内だけでなく海外でもニーズが過熱している今がチャンス～

ポストコロナ時代になり、人々の行動が自由になったことにより「旅行」が人気です。世界情勢の変化によるブランド価格の上昇に加え、さらに旅行に関連するアイテム全般の相場が上昇を見せています。それもあり、古いボストンバッグやトランクケース、パスポートケースなどをお持ちなら、まさに今が「売り時」といって良いでしょう。ここ数年で見られた相場の急激な上昇は、これまで鑑定士としてブランド品に長く関わってきた私の想像を超えていました。当初、一時的な上昇現象（ブーム）と捉えていましたが、息の長い上げ潮相場が継続しているからです。例えば、ストラップの付いた「キーポル・バンドリエール 45 モノグラム」などは人気が爆発しています。もし、使わずに眠らせてしまっているなら、一度、査定に出してみる価値はあるでしょう。以前なら値が付きにくかった古びたボロボロのものでも取引が成立する状況になっており、売るならまさに今がチャンスです。

今の相場状況では、鑑定士なら「定番モデル」を買う！

ブランド品鑑定士の立場から見ると、現在の相場は非常に「上がっている」「売り」状況です。ですから、今のタイミングで「買い」のアイテムを提示するのは正直、たいへん難しいものがあります。それでもあえて、今後の相場の動きを考え、さらに「自分で使う」という目線から考えると「モノグラム ネヴァーフル」のような定番モデルが「買い」になるかもしれません。なぜなら、タイムレスなデザインの定番モデルは時代が変わっても大きく見た目が変わらないことが多いので、ニーズが大きく変動しないと思えるからです。また、ルイ・ヴィトンの場合、高い価格戦略を取っていると考えられることや、他のブランドと違って全体的に相場が上がっていることもあり、今後の動きを完全に読み切ることはできませんが、急激に崩れることはないという予測が成り立つと考えています。